猫かぶり同盟
月を見ながら早く終わらないかなーなんて思ってたそがれていると
心地よい少し低い声が聞こえた
「アリシア様もダンスは苦手ですか?」
振り向くと星が降るような金髪に深い緑の瞳をもった美しい男の人がいた
同い年くらいだろうか
ひとりの時間を邪魔されたことを少しだけ残念に思いながらも笑顔を崩さずに問いかけた
アリシア「ええ少し。失礼ですがお名前をお伺いしても?」
ノア「申し遅れました。隣国トゥイルズの第一皇子、ノアと申します。」
噂には聞いていた。
驚くほど整った容姿だと、
でもここまでとは思っていなかった。
アリシア「あなたが...。お初にお目にかかります。改めて本国第一皇女アリシアと申します。」