オリオン

でも、聞いておくべきだったかな?



シンは聞いて欲しかったのかもしれない。



自分から話すことはなかったけど、聞いたことにはなんだって答えてくれた。



普段はふざけてばかりのシンも、私の聞いたことには聞いてるこっちが恥ずかしくなるくらい、なんだって真剣に話してくれた。



シンの大好きなオリオンの話だってそう。



私は何もあんたに与えてあげられなかったね。



そのことばかりを後悔して涙を流す日々だよ。



シン……ごめん。



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