オリオン

私の生活はシンに出会ってからどんどんと変わっていった。



お昼くらいに起きて、日が落ち始めると外へ出る。



そして朝方帰ってきて、抱き合った。



何をするにも2人一緒で、髪の色も香水もなんでもシンと同じにした。



私のすべてをシン色に染めたくて、シンのすべてを私の物にしたかったから。



何度抱き合っても、結局一つにはなれなくて……


虚しさが私を暗闇へと引きずり込む。



シン、私はあんたと一つになりたかった。



心も体も一つになれば……離れなくていいでしょ?



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