オリオン

外灯も殆どついてないような細い道を一人で歩く。



一人になった寂しさがジワジワと体にしみてくる。



「ミナちゃん、どこ行くの?」



いつの間にか私の後ろを付けてきたらしい、さっきの男。



「シン……さん」



彰が呼び捨てにしてたから、ついつい私もシンって呼んでしまいそうになる。



でも、彰が先輩って言ってたってことは……



私より年上なはず。



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