オプションは偽装交際!~大キライ同期とラブ・トラベル!?~
「結構長いんだな」
「そうだね、入社して二年目くらいから付き合ったから、五年目かな」
「へぇ。…結婚とか考えてるのか?」
「いやぁそれは」
はにかんで見せたけど、顔が強張っているのを自覚する。
向居に悪意はないのはわかっているけれど、今の私には、ぐさりと痛い質問だった。
だって結婚もなにも、この旅行から帰ったら私はお独り様なのだから。
考えてみれば、社会人になって初めての独りだな。
ぐさりとやられた痛みはじくじくとした疼痛に変わり心を侵食していく。
ちゃんとわかっている。
仕事は大好き。でもつらい時は幾度もあった。
それを乗り越えてこられたのは、基樹がいたからだ。
でも、これから先は…。
「都」
低く呼ばれてはっとした。
思わず見やると、真剣みを帯びた黒い瞳とぶつかった。
「考えるなよ、ほかの男のことなんて」
「え…?」
「今の彼氏は俺。恒田じゃない」
胸が大きく跳ねた。
向居の瞳から、思わず目をそらしてしまう。
どきどき、と高鳴る胸をごまかすように、私は声を立てて笑った。
「…もう、たかが恋人ごっこに真面目なんだから、向居は」
「……」
「こんな茶番に真面目になっているなんて、クールに見えといて向居ってけっこうヘンなやつよね」
「…そうか?」
「そうよ」
「そうだね、入社して二年目くらいから付き合ったから、五年目かな」
「へぇ。…結婚とか考えてるのか?」
「いやぁそれは」
はにかんで見せたけど、顔が強張っているのを自覚する。
向居に悪意はないのはわかっているけれど、今の私には、ぐさりと痛い質問だった。
だって結婚もなにも、この旅行から帰ったら私はお独り様なのだから。
考えてみれば、社会人になって初めての独りだな。
ぐさりとやられた痛みはじくじくとした疼痛に変わり心を侵食していく。
ちゃんとわかっている。
仕事は大好き。でもつらい時は幾度もあった。
それを乗り越えてこられたのは、基樹がいたからだ。
でも、これから先は…。
「都」
低く呼ばれてはっとした。
思わず見やると、真剣みを帯びた黒い瞳とぶつかった。
「考えるなよ、ほかの男のことなんて」
「え…?」
「今の彼氏は俺。恒田じゃない」
胸が大きく跳ねた。
向居の瞳から、思わず目をそらしてしまう。
どきどき、と高鳴る胸をごまかすように、私は声を立てて笑った。
「…もう、たかが恋人ごっこに真面目なんだから、向居は」
「……」
「こんな茶番に真面目になっているなんて、クールに見えといて向居ってけっこうヘンなやつよね」
「…そうか?」
「そうよ」