ホ・ン・トに?
私は君に頭を撫でてもらうために一生懸命頑張った。



君のスキな服を着て、君のスキな音楽を聴く。



君に合わせて、苦手なコーヒーも飲む。



「未来、変わったね」



「本当?」



変わったというのは、私にとって褒め言葉。



冴えない女から、可愛い女へと変わったと褒められている。



喜ぶ私とは反対に、暗い顔の凛ちゃん。



最近は私に笑顔を見せてくれない。



一緒にいても、悲しそうな目をしてばかり。



「私は前の未来のほうが好きだった」



「どうしてそんなこと言うの?凛ちゃんのお陰でこうなれたのに」



「ごめん。でも、今の未来は未来じゃない気がする」



私じゃない?



じゃあ、私って何?



冴えない女が私なの?



この時、凛ちゃんの言葉の意味などわからなかった。



わかろうとはしていなかったし、わかることを恐れていた。


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