メープル*パンケーキ【2巻】*Happiness story*
車のシートが邪魔をして、バランスが悪くて思うようにはいかなかったけど…彼の体温を感じられる程は密着出来た。
「…ど、うしたの?急に。」
『ん…なんかね…嬉しくて。…好きな人に名前呼ばれるのって嬉しくなるね…♪』
「…っ…。」
ぴったりと彼の首の辺りに寄り添い、体温を感じていて…あまりの心地よさに目を閉じる。
すると、ほんのり香るシャンプーの香りと何やら甘い香りが鼻をくすぐった。
『あれ?…なんか…甘い香りがする…。』
この時私は、あまりに良い香りでクンクンと鼻先を彼の首筋の辺りに近付けてしまっていた。