メープル*パンケーキ【2巻】*Happiness story*
―どきん―。
「…誤解させたのは本当に悪く思ってる。…でもね、俺にとって大切な人も側に居たいと思うのだって―」
冴木君が口にしていく言葉を一つ一つ胸に刻んでいく。
その言葉を聞くにつれ、私の頬っぺたの筋肉は緩み始め照れ顔に。
一方、彼の顔が徐々にあたふたしている照れ顔になっていって " カッコいい " から " 可愛い " に変貌していく。
「それに!……名前呼んだだけで緊張したり、こんなに照れるのだって…夏音…だからで…!」
もしかして…私の我が儘聞いてくれて…無理して名前で呼んでるのかな?
だとしたら…どうしよう…凄く嬉しい♪
それ以前に思ってる事をこんな風に伝えてくれる事事態が嬉しくて―
感極まった私は彼に抱き付いた。