奏でるものは~第2部~

駅に向かって歩き始める。
1日で一番暑い時間。
日傘をさして気合いを入れて、前を見た。


ふと、曲がり角にバイクが見えた。

そのヘルメットにも、バイクにも見覚えがある


――優さんだ。

―――私に気付いた?

フルフェイスのヘルメットのシールドをあげてこっちを見ている優さんと目があう。

―――バレてるな。

苦笑いをして優さんをみて立ち止まった。



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