奏でるものは~第2部~

とリビングに移動して、取り寄せてくれたらしい御弁当をいただく。

新しい学校の事や世間話をして、千奈美の家を出るとき、千奈美の母が

「唯歌さんの時以来ね。ご両親には忌明けの挨拶に来ていただいて。

本当に悲しいことだったわね。
力になれなくてごめんなさいね。


また踊りの大会があるのでしょ?
頑張ってね。

それから、今週は千奈美がお邪魔するみたいで、よろしくね」

一瞬胸が詰まったが、優しい明るさに救われた。


「ありがとうございます

またお稽古お願いしますね」


礼をして玄関を出た。
門の外まで千奈美が送ってくれる。

「今日はありがとう。
土曜日楽しみにしてるよ。
もう、暑いから家に入ってね」

「今週はお邪魔するから、よろしくね
また一緒にお稽古しましょうね」




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