奏でるものは~第2部~
「おはようございます」
10時ちょうどに夫婦でやって来た人たち。
両親が対応しているので、リビングで兄とゆっくりしていた。
和室から、父がリビングの襖をあけて
「ちょっと書斎にいるから」
はい、と答えた。
さっきの客と何か話すのだろうと思い、
「誰?」
兄に聞くと
「さあ?顔見てない。
なるべくお客さんに会いたくないし。
父さん達が対応するなら、出なくてすむし」
めんどくさい?
まあ、それでも両親がお参りにの人の対応してるときは私と兄で玄関から和室まで案内したり、知り合いの人にはしっかり対応してる兄を見てるので、文句はないけど。
しばらくして、兄の同級生の3人が来た。
書斎に内線を入れると母が来て、挨拶をしていた。