奏でるものは~第3部~


私にとって3曲目。

最後の曲目の和太鼓との合奏である。

宮太鼓、平太鼓、摺鐘、桶太鼓、箏、三味線。

摺鐘でお囃子調からはじまり

『ソーレ!』

と和太鼓の力強い音の演奏がはじまる。

その中で三味線、箏の演奏へ移り再び盛り上がる和太鼓の音も絡んでいく、という、和楽器の合奏。

練習の時から和太鼓の迫力に負けないよう、丁寧にそして鋭さも交え、合わせていく。

弾き手として、楽しく音楽を奏でる喜びが感じられた。

演奏が終わると大きな拍手の中、全員で礼をする。

師匠が挨拶をする、その間に楽屋からロビーに行き、来てくれた人を見送る。
挨拶をしたり、写真を撮る。

今年は、教室のみんなが発表する場である。
コンサートではなく、発表会でありそれぞれの家族や知り合いが多く来ている、アットホームな会なのだ。
他の教室の方も来てくれているので、挨拶することもあった。



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