奏でるものは~第4部 最終章~

平日に、1日でも会えたらいいくらいの忙しい私達だが、欲しいものと必要なものを連絡し合って週末に会って決めていった。


ケンカせずに話し合う。


譲ってくれるのは大抵優人さんの方だけど、ホントは、何でもいい、と思っているのかもしれない。

でも、それなら私の希望でいいか、と自分の意見は主張した。



ほとんどの家具やカーテンが決まったのは2月中旬だった。


4月に新居に搬入される。
家具の位置も計算されコーディネートされているので、もう考えることはなかった。


あとは、必要なものを持っていく準備と今使っている私の部屋を空けなければならない。


いずれは兄の子供が使うのだ。









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