私に触れて、そして殺して


無我夢中、

生まれてから
この言葉がピッタリだと思わなかった



逃げれる、と
頭に言葉が浮かんだ途端
私の行動は早かった

何も身につけていなかった身体に
レンが買ってくれていた
一番着やすい服を素早く着て
またドアを開けた


服だけ着ていれば
なんとかなる、

そう思って外へ出れる道を探った
私が閉じ込められていた場所は
意外な場所


久しぶりに見た外の風景は
見慣れたものだった

ここ、知っている


そう思いながら歩いていると
やはり、知った道だった
そう、
私が閉じ込められていた場所は
三吉さんと住んでいた街と同じ街
それも、近所と言えような近さだ

廃墟かなにかに閉じ込められていたと思っていたのは勘違い
外見は普通の一軒家だった

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