私に触れて、そして殺して


洗濯、掃除を済ませる頃には
もうお昼になっていた
が、お腹が空くことはなく
何かを作る気にもなれなかった

何をしようにも
三吉さんの部屋を勝手に触るのは失礼だろうと
テーブルに置いてある
メンズファッション雑誌と
全く興味がない旧車雑誌を
パラパラと眺めていた



ピロン、という音に
雑誌から視線を外す
この音は私のスマホのメール着信音だ

昨日、充電したまま放置していて
気がつかなかったが
画面をタップして驚いた

不在着信と新着メールが
数件入っていた


誰だろう、と
タツヤかもしれないとも思った
タップし、メール画面を確認すると
案の定、タツヤからのメールだった

< 39 / 248 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop