私に触れて、そして殺して
住み慣れたアパートへと向かう
この道も、通らなくなるのかと思うと
少しさみしい気もする
「あそこのコンビニ、潰れたから不便だわ」
歩いていると
すれ違った若い女の子が
誰かと電話をしながら歩いていた
あそこのコンビニ
それは私が働いていたコンビニだ
やはり潰れたのか、と思うが
もう、その方角へ足を進めることはない
弁護士さんの話だと
店長は認めているが
合意の上だったと、吐かしたそうだ
どこが同意なのか…
どう見ても強姦
実刑は免れないだろうと言っていた
私が裁判所へ出廷することはない
終わって判決を待つばかりだ
アパートへ着くと、
やはり三吉さんは帰ってきていない
カーテンを閉め、きちんと施錠をする
前は気にもしなかったが
今はしないと落ち着かない