子犬男子に懐かれました



なんとか上手に歩きながら、壮介くんとの待ち合わせ場所に着いた。



そこは、花火大会会場からすごく近い所だった為すっごい人だ。


周りは友達同士や、カップル。

家族も沢山いる。


カップルの女の子はほとんどが浴衣だった。

私たちもカップルだって……思われたりするのかな?



1人でぼーっと考えていると、


「さ、皐ちゃん?」


振り返ると、そこには甚平姿の壮介くんがいた。


「あれ……壮介くん甚平……」


てっきり私が着ないって言ったから着てこないかと思った。


「皐ちゃんこそ、浴衣」


「あ……うん」


あまりにも壮介くんの視線が痛くて顔を反らした。


「皐ちゃん、すげー綺麗」


「え?」


「可愛い」


「……っ、」


そんな直球で褒められると、返す言葉が分からない。


「浴衣…着てくれないと思ってたから嬉しい……」


「壮介くんも……その……甚平すごくかっこいい」


……あ、似合ってるって言おうとしたのに口がすべった!



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