君に捧ぐは、王冠を賭けた愛。
14.運命の選択
本当に、助けに来てくれたんだ…。
その姿に、長い間会ってなかったかのような愛しさがこみ上げる。
「カナト…って、あ!」
ツカツカとナツキ王子に近づくと、思いっきり殴り飛ばした。
数メートル転がったナツキ王子は、痛そうにしてるけど、何とか身体を起こしてる。
「ナツキ王子、自分のやったことがわかっているのか?
その剣を取れ!」
見たことがないくらいの怒り。
いつもの優しさからは想像できない威圧感。
「温厚と名高いリンタールの王子でも、そうやって怒りに震えることがあるんだな。
それもそうか。
心に決めた相手が、こうやって別の男と、一晩共に過ごしてた訳だからな」
な、なんでナツキ王子は
わざとカナトを怒らせるようなことを言ってるの?
剣を向け合い、真剣な眼差しのカナトと、不敵な笑みを浮かべているナツキ王子。
…これって、どうなったら決着がつくの?
まさか、本当に斬り合うなんてこと…。
その姿に、長い間会ってなかったかのような愛しさがこみ上げる。
「カナト…って、あ!」
ツカツカとナツキ王子に近づくと、思いっきり殴り飛ばした。
数メートル転がったナツキ王子は、痛そうにしてるけど、何とか身体を起こしてる。
「ナツキ王子、自分のやったことがわかっているのか?
その剣を取れ!」
見たことがないくらいの怒り。
いつもの優しさからは想像できない威圧感。
「温厚と名高いリンタールの王子でも、そうやって怒りに震えることがあるんだな。
それもそうか。
心に決めた相手が、こうやって別の男と、一晩共に過ごしてた訳だからな」
な、なんでナツキ王子は
わざとカナトを怒らせるようなことを言ってるの?
剣を向け合い、真剣な眼差しのカナトと、不敵な笑みを浮かべているナツキ王子。
…これって、どうなったら決着がつくの?
まさか、本当に斬り合うなんてこと…。