冷血部長のとろ甘な愛情
確かに関係のない話。でも、女嫌いを否定しない。噂は本当だったんだ……。私にはどうでもいい噂だと思っていたけど、それが業務に支障を及ばすのならどうでもよくない。


「とにかく、今回のリーダーは俺だ」

「だから、納得出来ないって言ってるじゃないですか? 分かってないのは部長の方じゃないですか?」

「黙れ。いい加減にしないとその口、塞ぐぞ」


部長は両手をついて立ち上がった。このまま勝手に決定して、退出するつもりなの?

待って! そうはさせない。

私も同じように両手をついて立ち上がった。座っているときよりも顔が近いけど、そこはどうでもいい。言い逃げされては困る。

納得出来ない決定事項を取り消してもらわなくては……。


「黙りません! 考え直してくれないのなら、何度でも言わせ……んっ!!」


最後まで言いきらないうちに突然後頭部を押さえ付けられて、口を塞がれた。そういえば、口を塞ぐとか言っていた。


だけど!

なんで、口で口を塞ぐのよ!

なんでキスするのよ!

時間にして三秒ほどの長くはないキスだけど、突然のことに私の思考はストップした。
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