冷血部長のとろ甘な愛情
景観にこだわりはないので、端の目立たない席で充分。だけど、長身でイケメンな部長は目立つらしく女性社員がチラチラと見ているのが分かる。
その中には部長の妻の座を狙っているという人もいて、その人の視線が特に痛い。
一緒の席で食べなくてもよかったのに、なぜ向かい合ってしまったのだろう……などと後悔しても今さら遅い。
周りの視線が気になるけど、今は胃袋を満たすことだけを考えよう。うん、今日の唐揚げはスパイシーで美味しい。
「その唐揚げひとつくれないか? こっちのカツをあげるから交換しよう」
「えっ? ああ、いいですよ。どうぞ」
なぜか仲睦まじく物々交換までしてしまった。嫌いだと思っている人とこんなことをしてしまうなんて部長だけでなく私も変だ。
部長の態度が以前と違うからいけない。絶対にやらないことまでやってしまう。
「これうまいな。何で味をつけているんだろう」
「多分ガラムマサラだと思いますよ。部長は料理するんですか?」
「簡単なものなら作れるけど、揚げ物はしないな。でも、外で食べることが多いよ」
「そうですか」
その中には部長の妻の座を狙っているという人もいて、その人の視線が特に痛い。
一緒の席で食べなくてもよかったのに、なぜ向かい合ってしまったのだろう……などと後悔しても今さら遅い。
周りの視線が気になるけど、今は胃袋を満たすことだけを考えよう。うん、今日の唐揚げはスパイシーで美味しい。
「その唐揚げひとつくれないか? こっちのカツをあげるから交換しよう」
「えっ? ああ、いいですよ。どうぞ」
なぜか仲睦まじく物々交換までしてしまった。嫌いだと思っている人とこんなことをしてしまうなんて部長だけでなく私も変だ。
部長の態度が以前と違うからいけない。絶対にやらないことまでやってしまう。
「これうまいな。何で味をつけているんだろう」
「多分ガラムマサラだと思いますよ。部長は料理するんですか?」
「簡単なものなら作れるけど、揚げ物はしないな。でも、外で食べることが多いよ」
「そうですか」