初雪の恋

 次の日、学校が終わると、私は真っ直ぐ図書館に行った。

 指定された実習室に入ると、海斗さんは何やら、勉強しているようだった。


 「こんにちは。海斗さん。」


 挨拶をして、私は海斗さんの隣の席に座る。


 海斗さんは、私が座るのを確かめる為に机から、顔を上げると、そこにはメガネ姿の海斗さんがいた。
その姿にドッキリとする。


 「こんにちは。じゃあ早速始めようか。」


早速、机に教科書とノート、筆記用具を取り出し、広げようとしたとき、


 「今日は、5教科の簡単テストをして、その結果を見てから、明日からの勉強の仕方を、今日考えたいから、まずこのプリントをして。」


 そして、私の目の前には、5枚のプリント。1教科に付き1枚のプリントに私は思わず


 「げぇ…。」
と本音を漏らす。


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