初雪の恋
 それから、毎日海斗さんに勉強を教えて貰った。
成績も少しずつだが上がって来た。


 気が付くと、街はクリスマス一色になっていた。あと一週間でクリスマス。


 今日も、私達は実習室で、勉強をしていた。


 「ねぇ、海斗さん来週クリスマスだね。」
もう、10分くらい、シャープペが止まっている。


「そうだなぁ。紗姫はクリスマスは、予定があるのか?」
何気ない海斗さんの一声。


 「予定はありません。彼氏いないし。どうせ、みんな受験勉強で、忙しいと思う。」
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