初雪の恋

冬休み


 クリスマスから、街はお正月に向けて、街は慌ただしくなっていた。


 私は相変わらず、海斗さんに勉強をみて貰っている。
 試験まで、後1ヶ月しかない。


 「紗姫、すげえじゃん。模試の判定、とうとうB判定になってる。」


 昨日塾で貰った、紙を見て、海斗さんは誉めてくれる。


 後1ヶ月しかないのに、未だにAを貰ったことがない。


 「こんなんで、本当に合格するのかなぁ?不安になってきたよ。」


 言葉に出すと、余計に不安になって、私は思わず、机にうなだれる。


 「紗姫なら、大丈夫。自信もて。」


 海斗さんは優しく頭を撫でてくれる。私は海斗さんに


 「ギュッとして」

 海斗さんは、ギュッと抱きしめてくれる。


 不思議と先までの不安が溶けていく。
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