初雪の恋
「志望校変えた方が、いいじゃね?神崎 紗姫ちゃん。」
口の端を持ち上げ、嫌みな顔で、こっちを見て笑う。
「何で、私の名前知ってるんですか?」
すると、私の目の前で模試のプリントをヒラヒラとふってみせた。
私は急いで、プリントを奪うと、カバンにしまうってから、公園の出口に向かおとすると
「今の成績じゃあ絶対に合格しない。ランク下げた方がいい。あきらめろ。」
冷たい言葉を残し、どこかに行こうかとする男の背中に私は、怒りを覚えた。
バッシ!!
思わず持っていた、バックをその人にぶつけていた。