初雪の恋
「なんで、見ず知らずのあなたに、そこまで言われないといけないんですか?」
私の目には沢山の涙が溜まっている。でも、そんなの気にしないで、さらに言葉を続ける。
「あなたに言われなくても分かってます。だから、悩んでいるんです。ランクを下げるか 、どうか。」
溜めていた涙はいつの間にか溢れだしていた。何か凄く悔しい。何も知らないのに、簡単に諦めろて。
「みんな簡単に諦めろて言わないで。簡単に諦められるなら、とっくに諦めてる。」
見ず知らずの人にそんな事を言われ、私は悔しくて、投げつけたバックを、拾いその場を走って、逃げ出した。