強がり女の唯一の男
それから2ケ月程が経ったある日。
「池上さん!」
と呼びとめられた。
「あら? どうしたの? 何かあった?」
安達君の相手の女性だった。
「あの・・・少しお時間いいですか?」
以前と同じ古びた喫茶店で彼女と向き合う。
「実は・・・」
「うん?」
「私、安達さんと結婚することになりまして・・・」
「結婚!?」
驚いた。 2ケ月の間にそこまで話が進んだんだ?
「はい・・・」
でも彼女は幸せいっぱいというより感じでは無い気がするのは何故?
「・・・何か不安でもあるの?」
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