強がり女の唯一の男
公平は激しいキスとは違い、とても丁寧に私を抱いた。
何度も確認し、私への同意を求める。 そして私はその都度 素直に頷いた。
私は今まで肌を重ねる行為で感じてきた恥ずかしさを、公平に対して感じる事は無かった。
恥ずかしいという気持ちより、公平が好き。公平に触れられたい。公平が触れるどこもかしこも気持ちいい・・・そればかり繰り返し思った。

声を押し殺していると、
「小雪の声が聞きたいのに」
と言われてしまった。
「ここじゃっ 無理っ っ!?」
公平の両親が家に居ることを知っているのに、声なんて出せない。

< 125 / 159 >

この作品をシェア

pagetop