強がり女の唯一の男
幼馴染視点:3話
小雪がその人と付き合いだしたと報告を受けた。
俺は満面の笑みで祝福した。

それから、俺は後腐れない無い女と遊ぶという事を覚えた。
小雪以上に大切だと想えない人と付き合うことは相手に対して失礼だ。
それなら、一夜の情事を求める女性を相手にする方が、俺としてはずっと楽だった。

バーで出会ってナンパして、そのままホテルに行って・・・。
時には飲みすぎて抱けないで罵倒されたこともあったっけな。
今では笑い話だ。

小雪が彼氏と付き合ってもうすぐ2年。
あと数年したら小雪は結婚するのかもしれない。と思っていた。
俺はその時、心の底から祝福できるんだろうか?
・・・一度も自分の気持ちを小雪に伝えなくて後悔しないんだろうかと迷う毎日。
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