強がり女の唯一の男
一緒に居て苦痛を感じ無い。
・・・それは、私にとって大事なことだった。
初めての彼氏ができた時に別れる原因になったのは、相手と居ることが苦痛になったから。
初カレになった人は、高校の校門前で告白されて、周りに冷やかされながらも「カッコイイ人じゃない!」「羨ましい~」等の羨望の声で・・・ついつい流されるように付き合いだした。
初カレは、本当にイケメンだったし、清潔感のある素敵な人だった。
その初カレと時々デートをしたりしながら付き合い続け、ついに二人の関係が進展することになる。
身体の関係に進むこと、本当は嫌だった・・・。
まだお互いに高校生で私としては 早い。と思っていた。
けれど、真面目でプライドの高い人だったから「付き合って1年近く経つのにシテないなんて おかしいだろ?」と一般論を語られて渋々頷いたのだ。
その行為は、私にとって恥ずかしいだけの行為だった。
触れられることも見られることも・・・。
初めての時は痛みに泣いた。
それなのに満足そうに微笑む初カレの表情にゾッとした程だった。
それからは・・・初カレと会うことが苦痛になった。
< 47 / 159 >

この作品をシェア

pagetop