強がり女の唯一の男
「会社の飲み会の日から今日まで私が安達君に電話しなかったと思う?」
「・・・あの子 電話に出たのか・・・」
諦めた様に安達君は言った。
あの子・・・そう言うって事は、他の女性と一緒だったという事。
やっぱり、浮気したことを認めた。
「聞いてない?」
私からの電話に出たことやメールしてきたことは言わないはずだと公平は言っていたっけ。
「スマホ・・・今日返してもらったんだ・・・その時は何も言ってなかった」
「そう。 電話 その女性に預けたままだったから 週末、私に電話出来なかったんだ?」
「ごめん! 朝に慌てて・・・急いで帰ったらスマホ無くて・・・」
朝・・・泊まったってことね。
「どうして?」
「え・・・」
「どうして、その人とそういう事になったの? 私に不満があった?」
公平の言葉を思い出す。
私に不満がなれけば浮気なんてしない。という言葉。
「不満ていうか・・・最近、会社以外で会えなくて・・・」
要するに欲求不満だったって言いたい?
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