強がり女の唯一の男
ピンポーン
「あら、小雪ちゃん。 いらっしゃい」
「こんばんは。 公平居るよね? お邪魔します」
「聞いたわよ! 公平と付き合ってくれるんだって?」
公平のお母さんは嬉しそうだ。
「公平 話したんだ?」
「一昨日ね。 小雪ちゃんを送って帰ってきたらそう言ってたから。
でも小母さん、半信半疑っていうかね? 小雪ちゃんの口からきちんと聞きたかったの!」
「半信半疑か~ 確かに公平と私が付き合うなんて、今更感があると思うけど・・・」
「そういう意味じゃないわよ! 今更なんて思ってないわ! ただ小雪ちゃんに公平なんかって思っちゃって」
「|なんか(・・・)じゃないよ。 公平じゃなきゃって思ったから・・・」
「ありがとう! 小雪ちゃんのお母さんは?何か言ってた?」
「えっと・・・まだ話してないの」
「えぇ!? 言ってないの?」
「うん」
「どうして? やっぱり公平が相手だと不満に思うっていう考えで?」
「そんな事思ってないけど・・・」
彼氏と別れてすぐに公平と付き合うって言い辛いよ。
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