俺様社長と強引で甘々な結婚
「ちゃんと、言えんじゃねーか。俺に全部任せとけ。とりあえず辞表だけは二度と見せんなよ」


コクっと私が頷くと、ゆっくりと腕を離した社長は、そのまま片手をスーツのポケットに入れると、ゴソゴソと何かを取り出すと、スーッと私の目線に合わせるようにしゃがみこんだ。


「本当は昨日、渡すつもりだったんだけどな」


そう言いながら、社長は、私の髪の毛を両耳にかけた。そして、取り出したものを私の耳たぶに当てるとパチンと挟んだ。


「それ、お前にやろうと思ってたんだよ。ピアスにしようと思ったけど、お前、穴空いてねーし、イヤリングならいいかなって」


イヤリング。
どんなものか見たくて左の耳たぶからそれを取り、手のひらの上に乗せた。


「可愛い。もしかして、これ今度から扱うアクセサリーの試作品とかですか?」


「ああ。でも言っとくけどそれは、売り物じゃねー。特注品だからな。俺がデザインしたやつを形にしてもらったから」
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