俺様社長と強引で甘々な結婚
「関本、理央は大丈夫なのか?」
「ご覧の通り、意気消沈してますよ。本当にもうしっかりと自信つけてあげてください。後はごゆっくり。社長、もちろん奢りですよね?ご馳走さまです。理央さん、ちゃんと話すんですよ?」
ニコニコと笑みを浮かべる関ちゃんについていけない私と春馬さん。
そんな私たちを置き去りに関ちゃんは立ち上がってお店を後にしてしまった。
「そういうことか」と理解した春馬さんは、伝票を手にすると、私の手を引き、立ち上がらせた。
「・・・春馬さん、怒ってる?」
お会計を済ませ、お店を後にした春馬さんはまた私の手を引き、無言で夜の街を歩く。
また、あのときと同じだって怒ってる?
あの本が出たときと同じ。こうやって何かあるとすぐ逃げ出したり、拗ねたりする私に愛想つかしたのかな?
呼びかけても反応のない春馬さんの態度が悲しい。やだな、こんなことで涙なんて流したくないのに。
「勘弁しろよ、もう」
私のすすり泣く声が聞こえてしまったのか、振り返った春馬さんはため息を着いて、公衆の面前というのにも関わらず、私を強く抱きしめた。