俺様社長と強引で甘々な結婚
結局、どこに行きたいかなんて考える余裕もなかった私。そんな私に春馬さんは「大人のデートでもするか」と提案してくれた。


「大人のデート?」


「おい、顔に出てんぞ。お前な、変なこと思ってんだろ?りおちゃん、やらしー」


「や、やめてください。だって、大人のデートなんてしたことなんてないから。どんなデートかなんてわからなくて」


車を走らせながら私をからかう春馬さんに頬を膨らませて見せた。

大人のデートなんて言われてもピンと来ないし、頭に浮かんだのは確かに変なことだけど。


「とりあえず、まずは服装からだな。お前、うちの店が好きなのはわかるけど、たまには違う店の服も着てみろよ。ってことで今日は全部俺が選ぶ。俺色に染めてやるよ」


「な、何、言ってるんですか。もうこ、こっ恥ずかしいな」


俺色に染めてやるなんて、さらっと言って似合うのがまた悔しい。少なくとも言われた私は頬が熱い。

クスクスと余裕そうに笑う春馬さんに見透かされていることが不服で、また私はぷくーっと頬を膨らませた。
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