EGOIST
エレンがマーシャのいる病院に向かったのはその2日後だった。
マーシャの両親と話をつけ、彼女に合わせてほしい、と頼んだ。
最初こそ渋っていたものの、エレンから件の男の話を聞き、ようやく回復の兆しが見えてきた娘に何かあってはたまらないと、協力してくれることとなった。
病院には、エレンと有事の時のためにボディーガードとしてヒューから借りた3人の男と向かった。
実際にマーシャと会うのはエレンのみで、3人には周りの警戒を頼んでいる。
「こんにちは」
エレンは花束を手に、マーシャの病室を訪れた。
エレンの姿を認めたマーシャは薄く笑って「こんにちは」と返した。
「はじめまして、エレンと言います」
「マーシャよ。父から話は聞いたわ。お父様の知人の娘さんだとか」
「はい。貴女のことは、ブライアン様から伺いました。ぜひ、話し相手になってやってほしい、とも」
「ごめんなさいね、父が無理を言ったようで」
「いいえ、そんなことは。あぁ、つまらない物ですが、もしよければ」
そう言い、エレンはマーシャに花束を差し出した。
マーシャの両親と話をつけ、彼女に合わせてほしい、と頼んだ。
最初こそ渋っていたものの、エレンから件の男の話を聞き、ようやく回復の兆しが見えてきた娘に何かあってはたまらないと、協力してくれることとなった。
病院には、エレンと有事の時のためにボディーガードとしてヒューから借りた3人の男と向かった。
実際にマーシャと会うのはエレンのみで、3人には周りの警戒を頼んでいる。
「こんにちは」
エレンは花束を手に、マーシャの病室を訪れた。
エレンの姿を認めたマーシャは薄く笑って「こんにちは」と返した。
「はじめまして、エレンと言います」
「マーシャよ。父から話は聞いたわ。お父様の知人の娘さんだとか」
「はい。貴女のことは、ブライアン様から伺いました。ぜひ、話し相手になってやってほしい、とも」
「ごめんなさいね、父が無理を言ったようで」
「いいえ、そんなことは。あぁ、つまらない物ですが、もしよければ」
そう言い、エレンはマーシャに花束を差し出した。