危険なアイツと同居生活【番外編】





四年間、あたしたちは一緒に暮らした。

晴れの日も、雨の日も。

楽しい日も、涙が止まらない日も。

蒼との思い出がたくさん詰まったこの家での同居生活も、三月で幕を閉じる。

蒼の職場もあたしの職場もこの家からは離れていて、ここに住み続けるメリットもないのだ。





四月から、どうなるのかな。

あたしたちの同居は解消されて、別々の道を歩むのかな。

そう考えるとすごく寂しい。

蒼のいないあたしだけの部屋に住むなんて、想像もつかないのだった。





こんなことを言ったら、蒼の負担かもしれない。

新たな人生を歩む蒼を応援したいから。

だけど……

出来ることなら、蒼と一緒に暮らしたい。

これからも、ずっと。


< 95 / 169 >

この作品をシェア

pagetop