危険なアイツと同居生活【番外編】
四年間、あたしたちは一緒に暮らした。
晴れの日も、雨の日も。
楽しい日も、涙が止まらない日も。
蒼との思い出がたくさん詰まったこの家での同居生活も、三月で幕を閉じる。
蒼の職場もあたしの職場もこの家からは離れていて、ここに住み続けるメリットもないのだ。
四月から、どうなるのかな。
あたしたちの同居は解消されて、別々の道を歩むのかな。
そう考えるとすごく寂しい。
蒼のいないあたしだけの部屋に住むなんて、想像もつかないのだった。
こんなことを言ったら、蒼の負担かもしれない。
新たな人生を歩む蒼を応援したいから。
だけど……
出来ることなら、蒼と一緒に暮らしたい。
これからも、ずっと。