危険なアイツと同居生活【番外編】
そんなことを思うあたしに、蒼は聞く。
「唯ちゃんはどの辺りに住むの?」
その言葉に深く落胆する。
もしかして蒼は一緒に住むつもりなんてないのかもしれない。
一人でゆっくりしたいのかもしれない。
「蒼は?」
泣きそうな気持ちをぐっと我慢し、平静を装って聞く。
「蒼は、職場の近くだよね」
蒼はじっとあたしを見た。
その瞳に全て見透かされそうで、あたしは潤んだ瞳を見せないよう下を向く。