危険なアイツと同居生活【番外編】






「そうだね」




蒼は静かに告げる。




「職場の近くがいいな」





やっぱりな。

あたしと蒼の職場は、遠くないとはいえ、近いとはとても言えない。





蒼の言葉に確信した。

四月からは、別々の暮らしだと。

別々に住んで……

会わなくなって……

終わってしまうのかな?




……嫌だよ。

そんなの、絶対に嫌。

あたしは蒼以上に好きになれる人に、今後会える自信はない。

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