ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】
「なっちゃんは…あの人のことが好きなの?」





「えっ?」





そう言って蓮が指さしたのは、中庭にいる渉くんだった。





「何言ってるの?蓮…そんなわけ」





蓮は今にも泣きそうな顔で真っすぐ私を見ていた。





そんな蓮をみて、思わず言葉が詰まってしまった。





「好きなの?そうなの?」


「ちょ、落ち着いて蓮っ…!渉くんのことは好きじゃないからっ」





どうしちゃったの!?


こんな蓮、今までみたことないよ…っ





「…嘘でしょ」


「嘘じゃないよっ」


「じゃーなんで、あの人のことみて、笑ってるの?最近、僕にはあんな笑顔みせてくれないのに!」


「それは…っ」





これ以上先の言葉が出てこなかった。
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