ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】
「えっ…蓮!?」





脳が一気に覚醒し、私は飛び起きるように体を起こした。





び、びっくりした…

いきなりあんな至近距離に蓮の顔があるから…





もうちょっとでキスしちゃう距離だったよ。





「よっぽど眠かったんだね」


「へ?あ…」





蓮の言葉を聞いて、ハッとした。





私、制服すら着替えずに寝てたんだ。


蓮にはハンガーかけるように、って言ってたのに、その私がこのありさまって…





「…あれ?私、布団なんてかぶってたっけ」


「それは僕が被せたんだよ。ピンポン押しても出てこないから、部屋来てみたら布団もかぶらず寝てるから、風邪引くと思って」


「そうだったんだ…」





つい、ぐっすり寝ちゃってたってわけね。





「気持ちよさそうに寝てたから最初は起こさなかったけど、僕もうお腹空いちゃったから」





そう言われ時計を確認すると、時刻はすでに7時を回っていた。
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