僕等のネイロ
「アイツ…つらいだろうな」


「私…傷つけちゃった…」


「でも…玲菜ちゃんのため…なんだろ??」


「うん。でもだからって傷つけていいって訳じゃない…」


「そうだな…でも他にどうしたらいいんだ??」


「どうにもしないのが…1番なのかな…」


「え??」


「これは葵くんの気持ちの問題…私達がどうこう言ったって変わらない。私が言っても…傷つけるだけなんじゃないかな…」


「でも、俺等が言って気づかされることもあるんじゃないか??」


「うー…」


話しても話しても、結論が出ることはなかった。


「俺…もう帰るね??」


「あっうん。バイバイ」


直人が帰った時はもう夜の8時だった。
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