僕等のネイロ
いつの間にか、朝だった。


風呂…入ってないし。


入ってこよう。


あぁ…学校行き辛いな。


玲菜にどんな顔して会えばいいんだろう…。


お風呂から上がって、リビングに行くとお母さんがお弁当をつくっていた。


「あら、悠菜おはよう」


「おはよ」


「朝ごはんまだやからちょっと待っとってな」


「うん」


「なんや。今日も自分で作るゆーてくれるんか思たわ」


「今日はそんな気分じゃない」


「…もうすぐ春樹の命日やから??」


「もうお兄ちゃんの事は…!!」


「あれはあんたのせいやない。あんたは悪ないんや」


「もう…やめて…」


お兄ちゃんの事は…もう…!!
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