隣人が世話焼きな件について
中に入ると、受付のカウンターがあり、その横の通路を行くと写真選びをする部屋や七五三や成人式・ウェディングなど沢山の着物やドレスが並ぶ衣装部屋と大きな鏡がある着替える部屋にメイクする部屋といくつもの部屋があり、1番奥にスタジオが3つある
「いらっしゃいませ。田辺様でいらっしゃいますか?」
受付のカウンターからキレイな女性が出てきて私の苗字を言う
「あ、はい!田辺です」
そっか、予約した時に名前言ってあったんだった
「お待ちしておりました。本日の撮影内容の確認をさせていただきますね。」
撮影項目などが印刷された紙をカウンターの上に出された
「本日は証明写真と伺ってますが、履歴書用のサイズでよろしいですか?」
「はい。お願いします」
私の返事に用紙にチェックを入れていく女性
その仕草すらキレイで見とれてしまう
「枚数はおいくつになさいますか?」
「え…枚数…」
まだどこを受けるかもどんな業種にするかも決まっていないので何枚いるか全く予想もつかない
「最小の枚数で2枚なんですが、後日追加なさっても金額は変わりませんので、まだ迷われてるんでしたら2枚になさいますか?」
「はい。お願いします」
親切に金額が変わらないことまで教えて貰えたので、即答で提案を受け入れる。
「ではこちらにどうぞ」
女性に案内されスタジオの方へ進む
途中、女性がインカムで「はい、いきます」と言っているのを聞いた
「申し訳ございません、前の撮影が押しておりまして、こちらで少々お待ちいただけますでしょうか?」
スタジオの手前に並べられた椅子に案内される
「はい」と返事をしてこうちゃんと並んで座る
キレイな女性は「失礼致します」とお手本のようなお辞儀をして少し急ぎ足でスタジオ内に入っていき、七五三の撮影と思われる着物を着た7歳くらいの女の子を連れて出てきたと思ったらメイクルームへ入って行った