隣人が世話焼きな件について


お互いの就職活動の話をしながらお昼を食べた…と言っても私は他の企業は受けてないので、主に小木曽くんの話を聞いていた



志望動機までは教えてもらえなかったけど、彼は写真館を経営する企業を他に2社受けているという情報を入手した



12時45分にコーヒーショップを出て目的地は同じなので並んで歩く


「今日は暑いね」という小木曽くんにうんうんと相槌を打つ


黒のリクルートスーツに首元までキッチリと青系のストライプのネクタイを締めている彼は私よりも暑く感じているのだろうな



3回目の本社の入口の横にはお馴染みの小さなホワイトボードの看板に『最終面接会場は3階です』と記されていてガラス戸をどうぞと小木曽くんが開けてくれる


お礼を述べ、『最終面接会場』と書かれた言葉にゴクリと唾を飲み込み深呼吸をしてから足を進める




3階に上がると一次面接の時と同じように小さな受付とパイプ椅子があり、受付にはまた違う人が座っていた


2人とも受付を済ませパイプ椅子に座ると受付の女性は面接会場と書かれた扉の中に入り、すぐに出てきた


「どうぞお入りください」


出てきたその人は笑顔で中に入るよう促し、小木曽くんと私が中に入ると扉を閉めた




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