マーメイドはホテル王子に恋をする?!
「そんな人いねーよ。さっきエレベーターの前で別れたきりだし」
平然と嘘を吐くリーダー格の男。
私は口を塞がれたまま、体をもがいて訴えていた。
(私はここに居ます!お願い!誰か知らないけど助けに来て!!)
「んんーっ!!んーっ!!」
もがけばもがく程、力強く押さえられる。
口だけじゃなく鼻まで隠されてしまい、呼吸が出来なくなってしまった。
(くっ…苦しっ……)
力を入れたいのに入らない。
クラリ…と酸欠のように意識が薄れ、目の前がぐるぐると回り始める。
「いい加減な嘘を吐くな!お前達が女を運び入れるのを見ていた人間がいるんだ!彼女をさっさと解放しろっ!でないと警察沙汰にするぞっ!」
遠退く意識の中で気づいた。
(今の声……社長……?)
ガチャン!とロック解除の音が聞こえたまでは覚えている。
けれど、その後は闇に包まれてしまったーーー。
平然と嘘を吐くリーダー格の男。
私は口を塞がれたまま、体をもがいて訴えていた。
(私はここに居ます!お願い!誰か知らないけど助けに来て!!)
「んんーっ!!んーっ!!」
もがけばもがく程、力強く押さえられる。
口だけじゃなく鼻まで隠されてしまい、呼吸が出来なくなってしまった。
(くっ…苦しっ……)
力を入れたいのに入らない。
クラリ…と酸欠のように意識が薄れ、目の前がぐるぐると回り始める。
「いい加減な嘘を吐くな!お前達が女を運び入れるのを見ていた人間がいるんだ!彼女をさっさと解放しろっ!でないと警察沙汰にするぞっ!」
遠退く意識の中で気づいた。
(今の声……社長……?)
ガチャン!とロック解除の音が聞こえたまでは覚えている。
けれど、その後は闇に包まれてしまったーーー。