××したいくらい、好き。
待って!
もしもこの有名人かつ人気者かつ目立ちたがりや(?)かつ変人が私の隣の席にでもなってみてよ?
もう、かいとくんのせいで皆の視線が自然と集中してしまう!!
ただでさえ席が真ん中だって言うのにそんなの牢獄!?それとも地獄!?
とにかく耐えられない……っ!!
「あ、あの……」
凍り付いた体は動かないけれど。
言葉は自然と口から放たれた。
「なあに?」
「し、ょ…ま…君の言うとおりだと…お…思い……ます……はぃ……」
しかし最後まで声量を保つことは、まだできなかったのでした。
「……」
かいとくんは黙って私を見つめてくる。
やめてこんな至近距離で、そんなにじろじろ見ないで。
も、もう叫んで教室から出て行ってしまいたい……!!
だって、こうしている間にもクラスのみんなの視線が突き刺さるように痛くてほんともう死ぬ……!!