ヘタレなオレの君への想い。

______


チサとナオが付き合い始めて、1週間が経った。


あれから、オレはチサと登校していない。


毎朝、ナオがチサを迎えに来ているからだ。

隣町から毎朝…。


軽く感嘆して思わずナオに


「よくやるよ…。」


って伝えたら、


「好きでやってるから、平気。」

って、めっちゃ爽やかに言われた。イケメンかよ。



2人から一緒に行こうとも言われたけど、断った。



何か気まずいし…。


その代わりに、ユカコと同じ時間のバスで登校する様になった。


始めの頃はバス停で会う度に、チサの事をユカコから言われたけど、それも3日目の朝には無くなってた。



「おはよ。」


「シュン君、おはよ~。」


ユカコはオレが1人なのを確認すると、


「シュン君って、何考えてるのか分かんない。」


「何考えてるか分かんないって…。いや、付き合いたてのカップルの邪魔出来ないだろ?」


「それもそうだけどさ~…。」


「まぁ良いから。ほら、バス来たぞ。」
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