ヘタレなオレの君への想い。
「いや、別に…。なぁ?」
「そうそうっ。別に何でもないよ!」
慌てて場を繕うオレ達を怪訝そうな目で見るチサ。
「え~…。私、仲間外れ?」
ちょっと淋しそうだ。
だけど、言えるわけないだろ?
チサの事どう思ってるか聞かれてたなんて…。
ちょっと膨れっ面になるチサ。
…仕方ないなぁ。
「チサ、そんな顔するなよ。ブスに見えるぞ。」
いつもの調子で、からかいながらチサの頭に手を置こうとした。
ガシッ。
え?
何が起きたか分からなかった。
オレの、右手首。
ナオに掴まれてる。
「触らないで。」
「あ…ごめん。」
って、オレ何で謝ってんだ!?
…キーンコーンカーンコーン♪
タイミング良くお昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。