ヘタレなオレの君への想い。
ユカコが気が付いたみたいだ。
「あ、そっかぁ。今まではチサが居たから、皆シュン君に近付けなかったんだ。」
「そういう事。シュンちゃんがフリーだって分かって、他の女子が黙ってないでしょ~。」
マヒロ先輩も皆に分かって貰えて満足そうだ。
だけど、オレ的には喜んで良いのか…?
要らない情報だったな…。
お昼休みの時間が残り少なくなった為、そこまでで解散した。
オレには、何だかモヤっとした気持ちだけが残る結果になった。
アズミもオレの話を聞けなくて不服そうだ。
「まだ話は終わって無いからね。」
教室の前で別れる時にアズミから言われた。
「何が終わってないの~?」
驚いて振り向くとチサとナオが居た。