ヘタレなオレの君への想い。
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「好き…です。良かったら、付き合ってもらえませんか?」
校舎裏。
告白シーンのお決まりパターンじゃないか?
緊張しているのか、肩が少し震えている目の前にいる女の子。
…オレ、この子の事全然知らないんだけど。
名前すら分からない。
「…えっと、オレの何が好きなの?」
思わず聞いてしまった。
女の子はこんな返しをされるとは思っていなかったんだろう。慌てている。
「あの、入学式で見た時にカッコイイなって思って…。バレー部で練習してるの見て、もっとカッコイイなぁって。……松山さんが居るから無理だって諦めてたけど、松山さんと付き合ってないって分かって、だから……。」
…マヒロ先輩の言ってた通りだなぁ。
「悪いけど…。ごめん。付き合えないです。」
女の子はペコッと頭を下げて走り去って行った。