ヘタレなオレの君への想い。

_____

___


「好き…です。良かったら、付き合ってもらえませんか?」



校舎裏。

告白シーンのお決まりパターンじゃないか?


緊張しているのか、肩が少し震えている目の前にいる女の子。


…オレ、この子の事全然知らないんだけど。

名前すら分からない。


「…えっと、オレの何が好きなの?」


思わず聞いてしまった。

女の子はこんな返しをされるとは思っていなかったんだろう。慌てている。


「あの、入学式で見た時にカッコイイなって思って…。バレー部で練習してるの見て、もっとカッコイイなぁって。……松山さんが居るから無理だって諦めてたけど、松山さんと付き合ってないって分かって、だから……。」



…マヒロ先輩の言ってた通りだなぁ。


「悪いけど…。ごめん。付き合えないです。」


女の子はペコッと頭を下げて走り去って行った。




< 42 / 79 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop